日本で最も人気の高くて、美味しい料理の一つがイタリア料理だと思います。イタリア料理はパスタやピザだけではありませんが、この2つの料理がかなり日本においてローカライズしていることもありますけれども、私達日本人の身近な料理ということが言えます。逆に本格的な日本料理になると、あまりにも価格が高すぎて食べられないですよね。その点、イタリア料理は日本において生活に浸透するほど、身近な料理ということが言えます。

本場のイタリアでも料理はとても盛んですし、イタリアには美味しいワインがたくさんありますので、ますますイタリア料理を楽しむことが出来ます。そのイタリア料理は冒頭にもご案内したようにパスタやピザだけではもちろんありません。イタリア料理自体はとても奥が深いですし、また、国土の場所によっても同じイタリアとは思えないほど特徴があります。ただ、振り返ってみると、日本でも北海道料理と沖縄料理だけでも相当な違いがありますよね。ラーメンにしても北海道では札幌は味噌ラーメン、函館は塩ラーメン、旭川は醤油ラーメン、室蘭に至ってはカレーラーメンが名物と言われるくらいに料理と地域性は密接な関係があります。イタリアも全く同じで、南部イタリアと北部イタリアでは料理の特徴が全く違います。そこで、イタリア料理について詳しく知るために、イタリア料理の特徴についてご案内したいと思います。

イタリア料理の地域性について

イタリアは南北に長いこともありますので、大きく分けると北部、中部、南部にそれぞれ料理としての特徴があります。また、イタリアが今の状態に統一されたのは1870年で、日本でいうと明治維新がおきて2年目と言う時期ですが、それまで近隣諸国と領地の取り合いなどしていましたので、それぞれ食文化も地域によってかなり変わってきています。

北部イタリア料理の特徴

では具体的にご説明しますと、まず北部イタリアですが、北部イタリアの料理は隣接するフランスの影響を強く受けていて、また、アルプス山脈での酪農による乳製品が多く使われているため、バターを多用した料理が多くあります。また特徴的な料理としてラザニアのような大きいパスタ料理、アニョロッティなどの詰め物をしたパスタ、あるいはコメをつかった料理など多種多様です。そのため北部イタリアの大都市であるミラノの名物コトレッタ・アッラ・ミラネーゼはバターを使って揚げますし、ソースは使わずにレモンを絞って食べるというのも北部イタリアならではの食べ方と言えます。

中部イタリア料理の特徴

中部イタリアの料理の特徴は、北部イタリアと南部イタリアの影響が融合されているところです。中部イタリアには、ローマやフィレンツェといったイタリアの大都市がありますが、これらの大都市でいただけるイタリア料理はとても都会的で、おしゃれな感じです。名物とされているのは、ローマでは仔牛肉を使ったサルティンボッカ、フィレンツェではビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ(フィレンツェ風ビーフステーキ)などがあります。

南部イタリアの特徴

南部イタリアは、大都市としてナポリがあるようにパスタやピザは、この地域の代表的な料理です。その他の特徴としては、オリーブオイルとトマトをたくさん使って料理を作るということです。現在イタリア料理というとオリーブオイルやトマトは絶対に欠かすことの出来ない食材ですが、これらの食材の発祥の地は南部イタリアで、その影響がイタリア全土に広がったということになります。また、南部は地中海に面しているということもあって、魚介料理も大変新鮮で美味しくナポリに行ったらシーフードと言う人も多くいます。一般的に世界から見た一般的なイタリア料理というのは、ナポリが存在する南部イタリア料理のことを指します。