イタリアン料理での食前酒の楽しみ方

イタリアン料理は、明るく、朗らかに、イタリアン料理を楽しむ事をモットーとした、正にイタリアの健やかな太陽と大地が育んだハーモニーといえます。

イタリアン料理には、アペリティーヴォというものがあります。アペリティーヴォとは、食前酒のことで、イタリアン料理を楽しむのであれば、欠かすことの出来ないものです。食前酒といっても、お酒というのはいろいろあるものですよね。どのようなお酒が食前酒として向いているのでしょうか。

アペリティーヴォとして親しまれるもの

アペリティーヴォとして親しまれるものとしてどのようなものがあるかというと、軽い口当たりのものが親しまれる傾向にあるようです。ドライな味わいのものやビターな味わいのもののような、ちょっぴり苦味の走った、大人の口当たりのものが好まれるといったところでしょうか。

例としてあげると、ビール、スプマンテ、ヴェルモット、ドライワインなどが一般的であるようです。また、カクテルであれば、アメリカーノやネグローニなどが最も親しまれているようですね。その他、キューバリブレやマティーニ、ダイキリやジントニックなど、日本でもおなじみのカクテルが同様にイタリアン料理でも好まれるようです。

アペリティーヴォにはマティーニを

あまりお酒に詳しくないのであれば、アペリティーヴォにはマティーニを注文してみましょう。マティーニはカクテルの王様としてあだ名されるもので、最もバーテンダーの技量が要求されるカクテルともいわれています。ドライジンにドライヴェルモットを加えて、オリーブを添えるだけでできる簡単なカクテルであるからこそ、現在ではバリエーションも豊富で、難しいのでしょう。

マティーニは非常に多くの方が愛飲しています。あの文豪ヘミングウェイは、戦争に参加したときに、ジンとヴェルモットを常備して、いつでもマティーニを作れる状態で参戦していたほどのマティーニ好きとして知られています。他にも、マティーニにまつわる様々な人の様々なエピソードが本当に星の数ほどあり、どれだけマティーニというのが人類に、歴史に、深く愛されているかがマティーニを理解すれば理解するほどよく分かります。非常に歴史的、文化的意味合いの強いカクテルであります。だからこそ、よくお酒の事を知らないのであれば、アペリティーヴォにはマティーニを注文しましょう。そして、食前酒について深く知ることが出来れば、より深く、イタリアン料理を楽しむ事ができるでしょう。